常磐色・常葉色(ときわいろ)
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 常磐色・常葉色 (ときわいろ)
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木を無意味に伐採する事は地球の命を絶つに等しい。
元始、緑は命の色であった。木々がひととせ碧々として変わらないことは「ときわ」というが、元来「とこいわ」から転じた語で「常磐」と書き第一義的には、永劫変わらない岩を指して言う言葉である。

常葉色は英語名では「ever green」と呼ばれる。永遠の命を表す聖なる緑とし、古代ローマ、ギリシャ時代には、月桂樹、糸杉などが崇拝されるようになった。クリスマスにもみの木がいつごろから使われるようになったかは定かでないが、太陽の光が弱っても枯れる事無く、青々と生き続ける生命の象徴とし、命を尊ぶ儀式としてもみの木をクリスマスツリーとして飾るようになったのではないかと言われている。

我が国でも、松、杉、榊、柊などの常緑樹は一年中青いという性質から「生」「永遠」「不変」を象徴するものとして、古代から尊重されていた。とりわけ松は門松や松飾として正月行事に欠かせないもので、他の常緑樹以上にひときわ目出度いものと考えられきた。特に小松は家の後継を意味するものとして尊重され、平安貴族たちは正月の初子の日(初めての子の日)に小枝を引いて、自分の庭に植える事を興じた。松は将来性のある子供(少男5歳〜13歳の童男)に見立てられたようだ。

色としては、常葉色は藍と刈安で染められている。藍の量と刈安の量のバランスで青味がかったり、若草色のような黄味がかった色の微妙な変化が新しい緑系の色名を数多く生んでいる。

「ときわなる松のみどりも春くれば今ひとしほの色まさりけり」 古今和歌集ー春上・ニ四




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