赤色 (あかいろ)
ホームやまとの彩>赤色(あかいろ) 前ページ次ページ
 赤色 (あかいろ)
 R G B    ( 214   2   2 )
 C M Y K  ( 10   100  100  2 )
冬枯れの色の無い世界に入り込んだ時、万両や千両の実の赤が心に強烈に焼き付く経験をしたことはないだろうか。

赤の語源はアレ(現)のアとカガヤク(輝)のカ、つまり太陽が現れて輝く事への感嘆する声。または「夜が明ける」の意味で「開く」から生じた語とも言う。いずれにしろ赤は太陽と密接な関係があった。

日本の古代神話の中で天照大神は天を照らす太陽神で、太陽は人に光を与え、植物を育む生命の源であった。赤は情熱や生命力を現す色であった。また一方では、神聖な色である事から宗教や政治の権威として古代の神社や寺院の色として使われていた。奈良時代に入り、大和を中心に天皇を中心とした国家が確立され始めると中心となる都が定められる。政治的、宗教的機能を果たすため神社、寺院が建設され、その建物の色彩は統治の象徴として力強く、一般の民衆の目にも鮮烈に焼き付くもので、藤原京も平城京も朱雀門が建てられ、鮮烈の赤が使われていた。

赤は太陽の光の色であり、暗闇の中での火の色であり、人間の体内に流れる生命の源の血の色である。火は人間を守り、寒さから暖をとってしのいでくれた。火は太陽と共に人間にとっては神であり、清浄なものとして崇められていた。このように「陽・火・血」と赤は生きていく根源をなすものであり、人々は生活の中に赤を取り入れ、人の目を引きつけるように考えた。縄文時代、土器や土偶あるいは木彫りの装身具、そして自ら顔に塗る「施朱」の習慣はすべて赤色であり魔よけのためのものでもあった。赤色は土の中の弁柄などの金属化合物や茜の根、紅花の花びら、蘇芳の木の芯材などの植物や虫からも取り出された。

赤にまつわる言葉から・・・

●赤子・赤心「赤は祓い清める儀礼の意味であり、全てを洗い清めることから、純粋な心やま だ純粋な赤ちゃんをさした」
●朱に交われば赤くなる「人は交わる友によって善悪いずれにもなる」中国の古い諺より




やまとの彩に戻る