茶色 (ちゃいろ)
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 茶色 (ちゃいろ)
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茶色という色名は比較的に新しく、鎌倉時代以降お茶を飲む習慣が一般的になった頃から用いられるようになった。お茶の葉を蒸して使う茶染めの色の事を言うが、中古の時代には茶色という色名は無く、クヌギ、ナラ、カシなどの実や雑木の皮で染めた茶色を全て橡「つるばみ」(どんぐりの古称)と言い、染める材料は非常に豊富であった。しかし、古くは灰汁で媒染していたため、黄みの強い茶色しか染められなかったが、室町時代に中国から石灰を用いた媒染法が伝えられ、赤みの強い鮮やかな茶色を染める事が出来るようになった。

江戸時代の時代背景から「四十八茶、百鼠」と言われるほど数多くの鼠色と茶色の流行色が生まれた事は鼠色の時に触れたが、江戸時代は町人文化が発展する時代で、色に於いても時代の中心となる階級や階層が流行色を作っていった。

その最大の発信源は歌舞伎であり、人気役者の衣装の柄や色は多くのファンにもてはやされた。役者絵を描く浮世絵師や瓦版、浮世絵の版元がそれらの流行の発信源となり、色名なども役者から名付けられていく役者色が生まれてくる。その中でも二世瀬川菊之丞(俳名、路考)から出た路考茶は70年間流行を続け、一般流行色に例を見ないものであった。これは八百屋お七の狂言で、下女お杉の役で着た衣装の染色から流行した色である。
参考 RGB(130 102 52)

その他、梅幸茶、団十郎茶、江戸茶、唐茶、樺茶、海老茶、鶯茶、金茶、納戸茶など色名も豊富である。




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