薔薇(ばら)
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 薔薇は古代から繁栄と愛 の象徴とされていました。
ギリシャ神話では愛と美の女神アフロディーテが海から誕生した時に大地が同等の美しいものとして薔薇の花を作ったと言われているそうです。ギリシャ時代にはビーナスに結びついて愛と喜びと美と純潔を象徴する花とされ、これが花嫁が結婚式に薔薇の花束を持つ風習につながったそうです。
ローマでは一輪の白い薔薇を天井に吊るし、その下でした話は一切秘密にし、約束を守る習慣がありました。「薔薇の下で」と言う言葉が「秘密に」と言う意味になって残っているそうです。
イギリス王室の紋章である「チュードル・ローズ」は王位継承をめぐってランカスター家とヨーク家の間に起こった「ばら戦争」のあとで両家が結ばれて赤い薔薇と白い薔薇を組み合わて紋章が誕生し、この薔薇がイギリスの国花となって行きます。英語のroseは語源はケルト語の「赤い」と言う意味に由来しています。
「薔薇」とは和名ではトゲのある潅木の総称であります。薔薇の花と言うと私達はヨーロッパ、イギリスやフランスを連想しますが、すでに江戸時代には薔薇があり、四季とも花をつけるので四季咲き薔薇などと呼ばれ、一般的には薔薇の花を長春花と呼ばれていました。
日光東照宮の彫刻の百花繚乱の中に、薔薇の花の彫刻があり、良く牡丹と見間違えられる事が多いようで。良く見ると葉のつき方やつぼみの形から薔薇が彫られている事が分かります。「長春花」と名前のように、長い春、戦争の無い平和な時代、のどかな暖かい季節。その様な意味を太平の世を築いた家康を祭るのにふさわしい東照宮に薔薇を彫刻したのではないかと言われています。
  現在世界中にある薔薇の品種は12,000種あり、一般に流通している物だけでも200〜300種あり、その数の多さにどれだけ人々に愛されてきたかがうかがい知れます。それだけに薔薇にまつわる逸話も多いようです。
ナポレオンの皇后ジョセフインも薔薇を愛した一人で、各国から薔薇を集めたと言われています。
薔薇は大きく分けてオールドローズとモダンローズに分けられます。オールドローズを定義するのは大変難しいようですが、1867年以前ラ・フランセ以前の園芸種で芳香のあるのが特徴で、キャべジンローズとも言われ、キャベツの葉のように何重にも花びらが重なり合って丸みがあるものが多ようです。オールドローズにはディープカップ咲き・シュワロカップ咲き・ロゼット咲き・クォーターロゼット咲き・ポンポン咲き・半八重咲き・シングル咲き(原種に近い)などがあります。
モダンローズは大きく分けて剣弁高芯咲きと丸弁咲きがあり、私達が薔薇としてイメージする時の花はシャープな形のいかにも薔薇らしい剣弁咲きではないでしょうか。

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