ゴシック体
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ゴシック体は12世紀〜15世紀に栄えた書体です。初期ゴシック体はノルマン王家やアンジュー王家の支配下にある現在のイギリスからフランス地域、それから次第にヨーロッパ全土に広がっていきました。初期ゴシック体はカロリン体の影響があり、少し丸みが帯びていましたが、次第に直線的になっていきました。
12世紀ヨーロッパ各地で大学が創設され、写字や装飾を専門とする人々が次第に現れていきます。修道院で使われる祈祷書や信者用の祈祷書などが盛んに制作されました。王侯貴族の作らせたものは非常に豪華で美しいものが残されています。


2度めのゴシック作品です。ゴシックにふさわしく金箔や文章の周りの装飾を華やかに仕上げました。
ルカによる福音書1章26−38(受胎告知)




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ルカによる福音書
11章9〜13節
(新約聖書より)




飾り文字が豪華になり金箔を使い、精密な絵柄が増えてきています。パターンとしては聖者や聖書の内容の描写、またツタ、花など実に多様です。
ライン川沿いの5色にロイヤルブルーなどが加わり華やかな色使いが多いです。
 

金箔の貼り方(別ページ参照)


ゴシック体一口メモ




[penangle:35  X-hight:5]
初期ゴシックから次第に角ばった書体になりますが、それらをtexturaと言います。これは平織りと言う意味があります。整列された縦糸に横糸が織られる織目等しい布をゴシック体の美しさを見立てて表現しているようです。

ゴシックは何と言っても直線の美しさですから、まず真直ぐにペンを下ろさなくてはいけないのですが、力の入れ加減で歪んでしまい、真直ぐ書く事が実に難しく失敗の連続でした。
ゴシック小文字

ゴシック大文字


ゴシック体はブラックレターとも呼ばれます。
まだ紙が大変貴重な時代ですのでスペースを出来るだけ無駄にしないように詰めて書くために紙面には白い余白が少なく、文字の黒さが目立つからそのように呼ばれたそうです。
特にリガチャーしていると非常に読みにくさがあります。i と j はゴシック以前は点はありませんでしたが、読み違いしないようにゴシック体以降、点が付く様になったようです。
参考までに左のminimumの点ありと点なしで読み比べてください。点がある方が俄然読みやすいと思いませんか。



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