カッパープレート体
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イタリック体がもとになり、17世紀、銅版をビューリンという先のとがった彫刻刀で彫り、エッチングの技法で印刷をするために生まれた書体がカッパプレートです。
カッパプレートはペンを紙面から離さず流れるように続けて書く事を可能にしました。そのおかげで筆記にかかる時間は大幅に短縮され実用に即して、庶民にも好評で日常の書体として好まれたそうです。
達筆が教養とされていた時代、日常の殴り書きはさることながら、美しく手馴れた筆跡に書いた人の人格を思わせるなど、美を極める装飾文字としても富裕階級の人々にも好まれて二極化して使われていたそうです。
19世紀に入るとヨーロッパとアメリカの教育現場による模範書体として認定されていきました。
銅(カッパー)板(プレート)の意。






私は葡萄の木、あなた方はその枝であるもし人が私につながっており、また私が人とつながっておれば、その人は実を豊かに結ぶようになる。私から離れては、あなた方は何一つ出来ないからである。

  ヨハネによる福音書
     15章5節
   (新約聖書より)



イタリック同様カッパープレートも時代的な制約は無く自由な絵を描く事ができます。
 



カッパープレート体一口メモ




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まず今まで使用していたペンとは違って、カッパープレートのペン先は1種類しかありません。今までは文字の大きさによってXハイト(文字の高さ)を決め、それに合った幅のペン先を使用してきました。
カッパープレートの場合は1種類のペン先で力の入れ方で文字の太さを変化させていきます。
字体の傾斜は52度を保ちながら書きます。
ペンが下がる時に力を入れ太くなり、あがる時に線が細くなります。太さと細さのバランスがあってこカッパープレートの書体の美しさが表現できます。

今回はまずペンに慣れるまでに時間が大変かかりました。角度と太さ細さの三拍子が揃ってくるまでには時間もかかり、正直今まで習った書体の中で一番書きにくさを感じながら練習を続けてきました。

ペンが下に下がる時に力をいれ太くなり、上がるときに細い線で書くと文字が美しく流れます。がそのへんの力の入れ具合がなかなか難しく綺麗な細い線がなかなか書けません。

まだまだ満足する段階までいきませんが・・・
それはどの書体でも同じですが。毎回6ヶ月で1書体を仕上げていかなくてはいけません。書き込んで自分の物にして作品を期間内に仕上げるのは至難の業です。

小文字

大文字





旧約聖書/伝道の書より
植物画とのコラボレーション



ペンの種類



様々な種類のペン



カッパープレート専用



ミッチェル社製
(イギリス)
スクウェア・カット


スピード・ボール社製
(アメリカ)
オブリーク・カット

古くは葦を削ったり、鳥の羽を削ったり、また他の物がペンとして使われてきましたが、今現在お教室で使っているペンをご紹介します。カッパープレートは特殊なペンを使用しますが、ほとんどはミッチェル社のスクエア・カットのペン先を使っています。ペンの幅によって文字の高さ(行間)が決まってきます。ペンの裏側にはインク止めがありますので、比較的長く単語を続けて書く事が出来ますが、カッパープレイトのペンだけは裏側にインク止めがありませんので、常にインクをつけながら書いていかなくてはなりません。力の入れ具合ではインクが出すぎてしまい、またペン先を上に細い線を書くときは角度に寄っては紙に引っかかりインクが跳ね飛び散る事も頻繁にありました。また文字の大きさもペン先一つで変えていかなくてはなりませんので、使いこなしていくまでには時間が大変かかりました。正直6ヶ月では作品は仕上げられないのではと思うほどでした。





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