カロリン体とルスティカ体
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カロリン体はアルファベット初めての小文字です。5世紀〜9世紀に西ヨーロッパを支配していたカロリン朝フランク王国(今のフランス・イタリア・ドイツを越える大帝国)のカール大帝(中世の英雄と呼ばれるシャルルマーニュ帝)がイギリスのヨークのアルクイン氏に考案させた新しい字体です。多くの文字の統一と修道院の改革の為に作られ、9世紀〜12世紀の間広く使われ、フランク王国の公式書体として使われていました。





私の恵はあなたに対して充分である。私の力は弱いところに完全にあらわれる。それだから、キリストの力が私に宿るように、むしろ喜んで自分の弱さを誇ろう。
   第2コリント人への手紙
      12章9節
     (新約聖書より)


 



この時代の飾り文字はライン川沿いの5色を使って組み合わせているのが特徴です。文字は金色で書き輪郭線は赤を使います。それ以外の色は自由に組み合わせる事が出来ます。
ターコイズブルー・ターコイズグリーン・パープル・レッド・ピンク・ゴールド




カロリン体一口メモ




[penangle:30  X-hight:3.5]

カロリン体は丸い本体にXハイトの2倍以上の高いアセンダーと三角のセリフが特徴です。
セリフ(serif)とは活字のひげ飾りと辞書に書かれております。
アセンダーとはhlbdfkなどのXハイトから上に出た縦のラインを言います。基本的にはXハイトの2倍ですが自由に長くして良い事になっていますが、まっすぐ書くのは大変難しいです。またsがfに似た2通りの書き方があるのも特徴です。文章のレイアウトに寄ってはこの2つのエスを使い分けてバランスを整えていきます。


justficationとは行末揃えという意味があります。
全体のバランスを取るために文字の部分を延ばして空間を少なくします。あくまでも行の末に使い、文中では書きません。




ルスティカ体一口メモ




[penangle:70  X-hight:7]
カロリン体より古くからあるルスティカ体は紀元1世紀頃の写本・証書・碑文に見られるローマ大文字体の1つです。ローマ時代1世紀〜5世紀には一般的に使われていましたが、後期には表題や章タイトルしか使われなくなってきました。
カロリン体の小文字と組み合わされて使われていました。


ペンの角度が70度で文字の高さもペン幅の7倍とあり、大変文字が縦に長くなかなか書きにくい文字です。
三角のセリフとダイアモンドのフットセリフが特徴的です。またこの時代にはUは無くUの代わりにVが使われていました。



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